昨年の台風による大雨で日本各地に被害が広がっています。
中でも奥多摩方面は一時孤立する集落などもあり、
私たちが走れせてもらっている林道も深刻な被害が出ているようです。
復興はもちろん地元の方々の生活が最優先です。
状況は奥多摩町のお隣の檜原村でも同じです。
そこで、以前走ったことがある林道の現在の状況を見てくることにしました。
もしかすると全滅かも?ロードツーリングになる覚悟で出かけてきました。
おなじみバブさんと待ち合わせて、はじめに向かったのは五日市駅裏側の林道深沢線。
ひなびた集落を過ぎると、この先行き止まりの看板があります。
この林道はピストンですので承知の上です。
しばらくはフラットな路面で大雨の影響も少ないかに見えましたが、
高度が上がると、水の流れた跡がクレバスのような深い溝になって道を削っています。
一度落ちたら押し上げるのに苦労しそうです。
頂上にはイノシシ用の罠が仕掛けてありました。
と言う事は、あのクレバス路面をここまで上がってきたと言う事です。
地元の山師はサスガですね~
なかなか上がってこないバブさんを見に行くと・・・・・
いきなりクレバスの罠にはまっていました。
バイクが傾いて足場も悪く、支えきれなくて倒したそうです。
頂上のすぐ下だったのでヘルプして向きを変えてここから下りました。
頂上付近のほんの数百メートルですが、なかなかの荒れ様でした。
しかし、道が崩壊することも無く最後まで走破可能なのは嬉しい誤算でした。
次に峠までは全舗装の林道南沢線へ向かいます。
ここも一部崩れている所はありましたが、通行には問題ありません。
途中の展望スペースは下側が少々崩れていましたが、
特に規制も無く下界の街を見下ろすことが出来ました。
峠まで登り切ると、林道星竹線になります。
ここは所々簡易舗装がありますが、まだダート部分も残っています。
林業関係者以外は通行をご遠慮くださいとありますが、
特にゲートなども無く、祝日で林業の方もいらっしゃらないようなので通行させてもらいました。
ここも台風の被害はほとんど無く、たまに法面が少し崩れている程度でした。
次に、林道笹野向線に向かいます。
ここは景色が開けていて、気持ち良く走れる林道です。
しばらく走ったところで林道の延伸作業をしていたので、
お仕事の邪魔は出来ないと引き返しました。
この林道は被害があったのかもしれませんが、
延伸工事をするためにいち早く復旧したのかもしれません。
ファミリーカーでも走れるくらいにフラットで景色の良い林道でした。
次に板東沢丹田線に向かいます。
ここも時折開けていて良い景色を望めます。
今更ながら良い天気です。空の青さが深い。
そしてお山は花粉で黄色く染まっています。(^^;
本日の林道の中で一番長く走れました。
突き当りでランチタイムにします。
下界で買ってきたお弁当を広げてしばし休憩。
ダート路面で振りに振られて変形したご飯でも、
お山の中で食べると美味い!
398円の唐揚げ弁当をいただきました。
食後、バイクに付いた泥を落としながら、
来た道を戻るんだからまた付いちゃうよね泥。(笑)
などととりとめもない話をして、次の林道を目指します。
林道入間白岩線です。
集落の中をしばらく走って、林道の入り口に到着すると、
大きなショベルカーが道を塞ぐように置いてあります。
その先は・・・・・・
道が崩落しています。
ここまで順調でしたが、やっぱり大雨の被害は甚大だったようです。
その先の沢も大きな岩がゴロゴロと道を塞いでいて、
無理に行って行けないことはありませんが、その先がどうなっているのか分かりません。
ここは大事をとって自重することにします。
さてさて気を取り直して、最後に全舗装の林道ですが、
峠の茶屋があって展望も望める林道瀬戸沢線に向かいます。
出口が観光スポットの払沢の滝になっていますので、
通り抜けられる公算が高い林道です。
しかし、いきなり崩落により通行不可の看板がありました。
その先には法面が大きく崩落していて道を塞いでいる現場がありました。
幸い端が開いているので二輪車なら通行可能です。
そしてそのすぐ先に第二の崩落現場があります。
ここは完全に土砂が道を塞いでいますが、
その土砂の上に道が出来ていました。
ここも二輪車なら問題なく通行できます。
その後は特に大きな崩落も無く、峠の茶屋にたどり着けました。
もう営業はしていないようでしたが、展望スペースにはバイクと四輪車がいます。
次にはあの山の向こうの奥多摩町を走ってみようか?
などと話しながら、まだ暖かいうちに帰路につきました。
*今回何本かの林道を走ってみて、
*想像していたよりも走れる林道が多く思いましたが、
*お山の表情は刻一刻と変わります。
*私たちが走った林道も、崩落したところなど、
*危ないと思ったら引き返すことも考えて、
*お山を無理なく楽しんでください。