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しっぽのトライアルあそび

trialdiary.exblog.jp

(注)当ブログは筆者の個人的な備忘録です。バイクの改造に関しては自己責任で! みなさんも是非トライ&エラーを楽しんでください。

まだまだ勉強、いろいろあるものです。

夏のツーリングで信州まで行ったときのことです。
セル付きエンジンを載せたK氏のTLがあまり調子が良くありませんでした。

バックファイヤーがひどく、シリンダーとエキパイの繋ぎ目から排気漏れしています。
排気漏れは増し締めである程度納まりましたが、
バックファイヤーは、キャブレターのセッティングが必要ですので、
帰ってから見てみることにしました。
まだまだ勉強、いろいろあるものです。_f0119755_17292706.jpg

















そして昨日、ガレージまで持ってきてもらうと、
納まったはずでしたが、また排気漏れしています。
バックファイヤーも改造車ですので、少しはあってもおかしくないのですが、
ちょっとひどすぎます。
プラグは真っ黒ですので、ジェットを少し薄い方向に変更してみることにします。
ですが、キャブを開けると錆の粉が溶けたような色のガソリンが出てきました。

このタンクは、錆が出ていたので、錆取をして何度か洗浄して、
もう大丈夫と思っていたのですが、残った錆が順調に育ってしまったようです。
早速、予備のタンクに新しいガソリンを入れて、キャブレターをクリーニングして、
メインジェットは#110から#100にしてみます。
エンジンスタート。
アイドリングは快調です。空ぶかししてもバックファイヤーは起きません。
ちょっと試乗をしてきて、問題なければこれでOK。
タンクは錆取後にコーティングすることにしました。

ところが、走り出してすぐにエンジンストップ。
再始動しません。すぐ近所だったので押して帰ることになりました。
ガレージに着くと、何事もなかったようにエンジンが始動します。
そして試乗に出るとまたまたエンジンストップ。

エンジンが止まるときは、ガス欠のような症状で止まります。
これは、ガソリンキャップのエア抜き、ブリーザーが詰まっているのでは?
と考えて、ブリーザーパイプに息を吹き込んでみましたが、ちゃんと通ります。
あと考えられるのは、錆びの粉でガソリンコック自体が詰まってしまっていること。
ですが、これも先ほど、念入りにクリーニングしたばかりです。
メインジェットの詰まりも無く、フロートバルブの作動も問題ありません。
フロート室のエア抜きもパーツクリーナーで通っていることを確認してあります。
??????
仕方がないので、一度キャブを交換してみます。
クリーニング済みの手持ちのキャブを取り付けましたが、
それでも症状は同じで、走り出すとすぐにガス欠のような症状で止まってしまいます。
しばらくするとすぐに再始動、アイドリングは安定しています。

ここで土曜日はタイムアップ。モヤモヤしたまま娘を迎えに行って、
夕飯は分厚いたトンカツにかぶりつきましたが、
どこかで気持ちはエンジンストップの謎に引っかかっていました。

気持ちに余裕がなく、ここまで画像がありません。m(_ _)m

明けて翌日。
モヤモヤしたまま考えたことは、コックからはガソリンが落ちているので、
フロート室にガソリンが落ちないのは、
フロート室のエア抜きが詰まっているとしか考えられないという結論に達しました。
今更ですが、ガソリンがフロート室に落ちてくるときに、
入ってきたガソリンの分、空気が出て行かなければなりません。
それがエア抜きです。
まだまだ勉強、いろいろあるものです。_f0119755_17481170.jpg

















フロート室の上の方、左右2ヵ所にあります。
一度パーツクリーナーが通ることを確認していましたが、
もしかしたら、開通している穴が小さく、十分にエア抜きの役目をはたしていない可能性もあります。
まだまだ勉強、いろいろあるものです。_f0119755_17162043.jpg

















キャブクリーナーに付け込んで30分ほど置いてから、コンプレッサーのエアで貫通させます。
キャブ本体横の出口から勢いよくエアが出ました。
まだまだ勉強、いろいろあるものです。_f0119755_17481277.jpg





























それから忘れてはいけません。
排気漏れの件です。
ガスケットを交換するか、古い物の上にもう一枚被せてしまおうかと思っていると・・・・
こんな状態のエキパイは初めて見ました。
接合部分が割れていて、穴が開いています。(^^;
まだまだ勉強、いろいろあるものです。_f0119755_17162049.jpg

















まだまだ勉強、いろいろあるものです。_f0119755_17162076.jpg

















これでは、いくらガスケットを足しても排気漏れを止めることはできません。
手持ちのエキパイを耐熱ブラックで塗って取り付け。

再クリーニングしたキャブも取り付けて、エンジンスタート。
近所を一回り、国道で全開走行もしてみましたが、
バックファイヤーも、エンジンストップもありません。

ヤレヤレ、初心忘るべからず、ですね。

ちなみに、キャブ交換でも直らなかったのは、
クリーニング済みのキャブもまた同じく、
エア抜きが完全には開通していなかったからでした。(^^;

by s-fulllife | 2017-09-10 18:13 | TL再生 | Comments(8)
Commented by バブ at 2017-09-10 21:11 x
タンクコックトラブルからさらにドラマがあったんですねl
お疲れ様でした。
これでトラブルがすべて出尽くしたことでしょう・・・・か?

一方私のCBX君ですが温まるとエンジン回転落ちが悪く
いきなりストールしてストップすることが何度か発生。
こちらもまだキャブ調整が必要かな?

Commented by s-fulllife at 2017-09-10 22:19
バブさん、古いバイクはいろいろありますね〰😥
CBX も一筋縄ではいかないようですね。
回転の落ちが悪いのは、二次エアーかもしれませんよ。
トラブル解決までは夢中になるのですが、
本音を言えば一発で決まってほしいものですね。
Commented by ワタヤン at 2017-09-10 23:37 x
エキパイのフランジ部の割れは私も経験しました。
ガスケットを換えても排気漏れが治らず悩みました。

キャブはパーツクリーナーが通っても完全には貫通していないことが多々ありますね。
Commented by s-fulllife at 2017-09-11 09:05
ワタヤン、エキパイの割れは初めて見ました。
画像等では知っていましたが、思いもしませんでした。
古いバイクはどんなことが起こるのか、分かりませんね。
キャブについても、通っているはずの穴が不十分だったり、
クリーニングしても、錆びやゴミですぐに詰まってしまったり。
たまには全く手のかからない優等生バイクを手に入れてみたいものです。
でもすぐに飽きちゃいそうな予感が・・・・・(^^;
Commented by パイン山 at 2017-09-12 23:51 x
お疲れ様でした!
クロスチェックは調子が良いバイクから移植しないと
いけないのですね~。
参考になります。
Commented by s-fulllife at 2017-09-13 09:37
パイン山さん、何事も思い込みでやってはいけませんね。
この齢にして、日々勉強です。
調子の良いバイクは、できれば手を付けたくないと思ってしまって、
手間を惜しむと、余計手間がかかってしまったりします。
人生も整備も、「急がば回れ」ですね。
Commented by KURURI at 2017-09-13 12:51 x
イロイロなことが起こるんですね
勉強になりますm(_ _)m
Commented by s-fulllife at 2017-09-13 16:51
KURURIさん、その後TLの調子はいかがでしょうか?
いろいろと言えば、そちらのTLにもいろいろ起こりましたね。
勉強になるのは私も同じで、
まだまだいっぱい楽しめると言う事ですね。
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