トライアルの岩ピー師匠から、TLR200を12V仕様にする依頼を受けました。
最近はセル付きのエンジンばかり弄っていたので、
久しぶりの作業です。
まぁ、手順はしっかりと頭の中に入っていますし、
あとは必要なパーツが揃えば問題ありません。
今回は、ウィンカーの前後を交互点滅にする計画ですので、
それに合わせたスイッチとウインカーリレーが必要になります。
交互点滅は、HONDAのTLMやTL125の最終型、フィールドトリッパーなどにみられる手法で、
バッテリーレスのバイクで、アイドリング付近の発電量が低い時、
ウインカーを通常通り作動させるために、前が点いているときは後ろを、
後が点いているときは前を消灯させる方法です。良く考えてありますね~
スイッチは手持ちがありましたが、リレーは無かったので、ヤフオクで落札しました。
あとは配線を手直しして、コネクターのピンを差し替えて、各レギュレーターを配置すれば出来上がりです。
これはヘッドライトのレギュレーターです。
TLR200は、発電コイルが分かれていて、
一つはエンジンプラグを点火するコイル、もちろんこれには手を付けません。
もう一つはバッテリーを充電するためのコイル、
最後にヘッドライトのコイルです。
発電はすべて交流電流ですが、バッテリーの充電にはレクチファイヤーを通して直流化しています。
ヘッドライトは交流のままですので、これにレギュレーターを割り込ませればOKです。
次に保安部品用に、充電コイルの電源を使います。
これもバッテリーレスにするので、直流化する必要はありません。
HONDA純正のACレギュレーターを使って保安部品を作動させます。
バッテリーボックスを取ってしまったので、リアブレーキもステーを作って移植します。
ハンドルスイッチを交換して、コネクターのピンはノーマルのコネクターに合わせて差し替えます。
それから、メインハーネスを手直しして、リアのウインカー線を取り出して、
前のウインカーとは別配線に作り直します。
リレーもノーマルの位置に収めて、インジケーターバルブ、メーター照明バルブ、
ウインカーバルブ、テールバルブ、ヘッドライトバルブを12Vの物に交換。
これで作業終了です。
交互点滅にしたおかげで、アイドリングでブレーキランプが点いていても、
ウインカーは元気に点滅しています。
そうそう、もう一つ、クラッチアームの延長も依頼されていました。
エキパイを外さないと無理かな~と思っていましたが、
ヒートガードを外しただけで作業できました。
アルミ材でアームを伸ばして、しっかりと2カ所留めしてズレないように加工して終了。
軽いタッチのクラッチになりました。
近所をチョットだけ試乗してみましたが、
エンジンはノイズも少なく、パワーも充分で、私のXLとは大違いで、
大変良いエンジンです。
キャブがノーマルのPWではなく、PDに変更されていますが、
特に違和感はありません。
アルミのサイレンサーも乾いたいい音を出しています。
それから、もう一つのオーダーは、素材を物色中ですので、しばしお待ちを。
イワピー師匠、良い感じに仕上がりましたよ~