もうひとつの12V化
などと思っていると、タイミング悪く平年より10日以上早く、
関東地方は梅雨に突入してしまいました。
恵まれたことに、我が家にはガレージなるものがあって、
バイクたちは雨露を凌ぐことが出来ます。
理想は4台、少し窮屈でもガマンすれば5台なのですが、ただいま6台のバイクを養っています。
ですので、整備スペースを空けるために、
いじるときは最低1台に出て行ってもらわなければなりません。
一応、「軒」があるのでその下に一番濡れる面積が少なそうなXR100を出します。(スマン!)
何をするかと言うと、XL125K2の12V化です。
6Vのバイクを12V化するのはもう何台も手がけてきました。
主にTL系ですが、JD06やMD09は得意です。
6Vのバイクは電装系が弱く、
しばらく乗らないとすぐににバッテリーが上がります。
すると、レギュレーターがパンクしたり、バルブが切れたり、
トラブルも多発します。
そこで、メンテナンスフリーを目指して12Vバッテリーレス仕様にこだわっていました。
その結果については充分に満足しています。
ただし、JD03やバイアルスについてはどうしても発電量が少なく、
12V化しても、安定感はいまひとつです。
そこで興味を持ったのが、12Vバッテリー仕様です。
愉快な仲間のジョラスさんが、バイアルスにキットを取り付けたそうです。
今度配線図を見せてもらう約束をしましたが、
考え始めたら妄想が膨らんで、
必要部品をヤフオクでチェック、入札、入手してしまいました。
こうなると待っていられませんので、本日トライしてみました。
関西のブログ友、1京都さんから、
XLのサービスマニュアルとパーツリストをお借りして、
HONDA純正のスクーターのパーツを揃え、配線図はネットでダウンロード、
双方を見比べて、「行ける!」と確信を持ちました。
<何度も見比べて、頭の中では完璧です。>
そろえた部品はコレだけ。
バッテリーは6Vの物より少しだけ大きいのですが、
問題なく収まりそうです。
そろえた部品のうち、ハーネスは必要なかったのですが、
後学の為、分解して実際に構造を観察、
あとは、貴重な純正カラーのコードとしてストックしておきます。
コードの色が合っていると、分解・組み立てが格段に早くなりますので。
そして外した部品はコレだけ。
12Vのレギュレートレクチファイヤーが入るので、
シリコン整流器はお払い箱です。
しかし、バイアルスもXLも、この時代のバイクにはレギュレーターが付いていません。
ヘッドライトはじめ、各バルブの合計電力でバルブ切れを防いでいるのでしょう。
ですので、ひとつ切れると全部切れちゃいます。
こんなところも不安いっぱいですね。
パーツが揃うまで、配線図とにらめっこしながら構想を練ってきました。
あとは実践するだけです。
バッテリーは思ったとおりすんなり収まりました。
ウインカーリレーは12Vの方がかなり小型で、
余ったスペースにレギュレートレクチファイヤーも収まりました。
ヒューズを12V10Aに換えて、各電球も12V用に、
必要に応じて結線をし直して・・・・・・出来ました。(^^)v
キーをひねって、ONにします。
ニュートラルランプが力強く光っています。(嬉)
ウインカーもしっかりと点滅、ホーンはうるさ過ぎる位です。
エンジンスタート!ヘッドライトは煌々と・・・・・・・?
点きません。(哀)
配線をもう一度チェック、何処もおかしくありません。
やっぱり、ヘッドライトは発電容量が足りないのでしょうか?
バッテリーから直接電源を取ろうと考えましたが、
その前に、スイッチを経由せず、直接ライトにジャンプさせて見ると、
ライトはしっかりと点きます。
どうやら、スイッチに問題ありのようです。
しばらくは、オリジナルのまま乗るつもりなので、
スイッチを分解して接点を磨いてみますが、巧く点灯してくれません。
テスターで導通をみてみると、なんとライトの配線がどこかで断線しています。
しっかり黒チューブで覆われている配線を剥いて、
断線の場所を特定するのは大変です。
オマケに、先日修理した右のスイッチも一部割れてしまっています。
で、手持ちの部品を探すと、こんなスイッチが出てきました。
年代的には少し新しいのですが、この際目をつむりましょう。(^^;
早速、カプラーを外して、配線を作り直します。
構造が違うので、必要の無い線がいくつかあります。
必要な線だけチョイスして、不要なものはカット。
しっかりと絶縁してビニールテープで束ねます。
そしてキック一発!12V35W/35Wのバルブはしっかりと点灯しました。
先日、割れを補修したサイドカバーに、
前オーナー様からいただいた貴重な純正ステッカーを貼って、
出来上がったXLに取り付けます。
でも、外は雨。
試乗はまたの機会にお預けです。
今後の経過観察は、バッテリーへの充電が充分に行われるか?です。
幸いポジションがついていますので、
昼間はLEDのポジションを点灯させて、
バッテリーへ充電、夜はバッテリーの電源でライトを補助の予定です。
ジョラスさんのキットのその後もお聞きしなくては。
それにしてもウインカー、すごく出っ張っていて良くぶつかります。
カッコは良いんですけどね~。
追記:配線図をよくよく見てみると、ヘッドライトの回線は独立していて、
バッテリーからの補助は無いようです。多分。
レギュレートレキチファイヤーの構造がいまひとつ不明ですが。
今回はジェネレーターコイルは改造せずにやったんですね。
そのタイプのレギュレートレクチファイヤーなら一つで
レギュレーター機能とレギュレートレクチファイヤー機能を持っているので楽ですよね。
後は実際に乗ってバッテリーが充電できるかどうかですね。
シリコンレクチファイヤーの古い6v車は発電能力がかなり小さいみたいで
ウィンカーを出したり、ブレーキランプが付いたりしているうちに
バッテリーが消耗してウィンカーなどが点かなくなった経験が多々あります。
XLのあの長いウィンカー邪魔になるでしょう。
バイクを移動させる度に体に当たるので私は前後とも
バイアルスの物を加工して交換しました。
XLはポジションとメーター照明、テールランプはバッテリーで点灯させており
ヘッドライトのみライト用コイルで点灯させています。
とうさんが使われたレギュレートレクチファイヤーは
赤 → バッテリーの+
白 → 充電用コイルからの白線
緑 → アース
黄 →ジェネレーターからの黄線を分岐させて接続
これで充電回路、ライト回路ともきちんと制御された12v回路となります。
ちなみに、ヤフオクに出ている12v化キットはライト回路にレギュレーターを入れていないケースが多いようです。
私の取り付けたキットの配線は1京都さんのおっしゃっている配線でした、配線図Faxしましょうか?
バイクは弄って、乗って、できれば青空の下で楽しみたいですね。
おかげさまで一先ず出来上がりました。
レギュレートレクチファイヤーの機能が不明と書いたのは、
ライトオフで余った電気をバッテリーに、
その逆にライトの光量が足りないときはバッテリーからライトに、
なんて都合よくできていないかと、
淡い期待を抱いてしまったのです。
ちょっと都合よく考えすぎですね。
今後充電が充分かどうか検証してみます。
ウインカーはしばらくこのまま行ってみます。
1京都さんの仰るとおり、ライト回路にレギュレーターが入っていないのでしたら、
過電流で切れる可能性があります。
まぁ、大丈夫だとは思いますが、
念のためレギュレーターを入れたほうが、より良いと思いますよ。
ライト回路は黄線を割り込ませて制御しているので大丈夫、かな(笑)
1京都さんのおっしゃるように、
ウインカーの点滅に支障が出てきたりしたら充電不足という事でしょう。
ライトはしっかりと制御されているようですね。(^^)
NSRあたりが合いそうですが、確信はありません。
パイン山さんが最近不動のTLMを手に入れたようですが、
エトスのCDIが付いていたようです。
この際エトスに問い合わせてみたら何か判るかもしれませんよ。