今更ながら、人間とは強欲な生き物です。
先日、イーハトーブの電装を全波整流12V化して、
無事にナビを使ってもバッテリーに問題ないレベルにしたばかりでした。
キャブ交換とセッティングで実用上の問題は払拭されました。
しかし、XLやPAMPUTAに比べるとライトが暗いのです。
もちろん12Vのハロゲン高効率バルブですので、
ノーマルよりは断然明るいのですが、XLのLEDバルブに比べると・・・・。
最近は交流用のLEDバルブも販売されていますが、
アイドリング付近ではちらつきがあったり、
直流への変換器にトラブルが起きたり、
出来ればヘッドライトも直流LEDにしたい!
そこで考えたのが、ヘッドライト用の交流単相コイルのアース部分を取り出して、
全波整流して一度バッテリーに溜めてからヘッドライトを点灯させる方法です。
早速作業に入ります。
バイクを傾けて、オイルがこぼれないようにしてから、
左クランクケースカバーを開けます。
カバー内側のコイルはこんな感じです。
ここで右上に見えているのがヘッドライト用のコイルで、
左下に見えているのがバッテリーの充電用コイルです。
バッテリー充電用のコイルは2段になっていて、
見えていない下側に、エンジン点火用のコイルが隠れています。
ですので、ヘッドライト用は充電用の2倍ほどの大きさがあります。
これを充電用に廻したら・・・・・・(嬉)
ヘッドライト用のアースを外します。
外したアースに導線をつないで取り出します。
このとき絶縁はしっかりと、
もしも短絡するとコイルが燃えてしまうそうです。
一応何かに触れないようにエポキシで固定して出来上がり。
次に、取り出してきた線を充電用に結線、
同じように従来からあったヘッドライト用の線ともう一方の充電用を結線します。
これでバッテリーに充電用とヘッドライト用と両方のコイルから充電されるはずです。
最後に、ヘッドライト用の電源をメインスイッチ経由で、
バッテリーから取るように配線を変更します。
キーをONにして、ライトスイッチを入れるとヘッドライトが点きました。
さて、無事に配線はできましたが、果たしてバッテリーはもってくれるのか?
充電量は足りるのか?ちなみにヘッドライトはハロゲン35Wです。
是非を見極めるべく、テスト走行に行ってきました。
場所はいつもの宮ケ瀬湖です。
今季一番の寒気が来ているだけあって、日中でも凍える寒さです。
日陰では路面凍結しているので、ペースは抑え気味で走ってきました。
テストですので、ヘッドライトは点けっぱなしです。
途中、気になっていた場所にも寄り道。
場違いな茶畑が広がっていました。
山の向こうには市街地が遠望できます。
2時間、距離にして45Kmほどのミニツーリング。
帰って来て電圧をチェックすると・・・・・
12.9Vです。
出発前は12.3Vでしたので、ヘッドライトを点けっぱなしで走って来ても、
バッテリーへの充電量は不足なく足りていたことになります。
いや~、古いバイクの電装でも、
やり様によっては最新のLEDヘッドライトを点灯させることはできるんですね~
ルックスは古い物も良いのですが、
出来れば快適に乗りたいですものね~
早速ヘッド、テールのLED化に着手したいと思います。